肝炎対策における肝疾患診療の基本的なあり方

肝炎対策においては、ウイルス性肝炎患者を適切な医療に結びつけることが極めて重要ですが、正確な病態の把握や治療方針の決定には、肝炎に関する専門的な医療機関の関与が不可欠です。
また、肝炎の治療においては、その進行をできるだけ阻止するためにも「かかりつけ医」と「地域肝疾患診療連携拠点病院」(専門医療機関)との連携が重要であり、それぞれの役割に応じた診療体制構築を図る必要があります。
そのため、本県において、平成20年2月1日に、二次医療圏1か所以上、30か所の「地域肝疾患診療連携拠点病院」を選定し、肝疾患の診療体制の構築を進めています。
さらに、静岡県内の肝疾患に関する医療連携体制を強化するため、県は、平成21年3月10日に、「地域肝疾患診療連携拠点病院」のうち、2か所を静岡県肝疾患診療連携拠点病院として指定しました。

静岡県の肝炎総合対策

目的

静岡県肝疾患診療連携拠点病院

静岡県内の「地域肝疾患診療連携拠点病院」における肝疾患の治療水準の向上と均てん化を図り、静岡県内の肝疾患に関する医療連携体制の構築を推進するとともに、県民に対する情報提供や相談支援の充実を図ることを目的にしています。

地域肝疾患診療連携拠点病院

二次医療圏における、かかりつけ医と専門医療機関との連携による肝疾患診療体制の確保と診療の質の向上を図ることを目的としています。

「県及び地域肝疾患診療連携拠点病院」に求められる医療機能

静岡県肝疾患診療連携拠点病院県内2か所の医療機関を指定

医療機能のポイント

1 平成20年2月1日付け医疾第864号により、指定された地域肝疾患診療連携拠点病院であること
2 専任の専門医(日本肝臓病学会及び日本消化器病学会等)が配置されていること
3 肝疾患患者の登録をしていること

医療機関に求められる事項

1 肝疾患診療に係る一般的な医療情報を提供
2 県内の肝疾患に関する専門医療機関に関する情報等の収集や紹介
3 医療従事者や地域住民を対象とした研修会や講演会の開催や肝疾患に関する相談支援
4 支援肝疾患に関する医療療機関との協議の場を設定
5 各地域肝疾患診療連携拠点病院における肝疾患患者の治療状況等の取りまとめ

地域肝疾患診療連携拠点病院二次医療圏ごと1か所以上設置

医療機能のポイント

1 肝生検を含む専門的な検査と治療方針の決定
2 難治例や高度肝障害例への対応
3 24時間体制での肝不全への対応
4 食道静脈瘤等の肝硬変合併症への対応
5 肝がんの早期発見と専門的な治療の実施

医療機関に求められる事項

以下の全ての要件が可能であること

1 肝生検を含む専門的な検査とそれに基づく治療方針の決定が可能であること
2 難治例や高度肝障害例への対応が可能であること
3 24時間体制での肝不全への対応が可能であること
4 食道静脈瘤等の肝硬変合併症への対応が可能であること
5 肝がんの早期発見と専門的治療(肝切除術、マイクロ波凝固、エタノール注入、ラジオ波焼杓、肝動脈塞栓術等)が可能であること
6 専門職種による食事や運動等の日常生活の指導を実施可能であること
7 初期・安定期の治療機関と診療情報や治療計画を共有するなどして連携していること

静岡県肝疾患診療連携拠点病院

順天堂大学医学部附属静岡病院 浜松医科大学医学部附属病院

専門医療機関(静岡県肝疾患診療連携拠点病院・地域肝疾患診療連携拠点病院)の詳細については、静岡県公式ホームページ「肝炎の専門医療機関・肝疾患かかりつけ医」ページをご覧ください。

静岡県公式ホームページ

静岡県公式ホームページ

肝炎の専門医療機関・肝疾患かかりつけ医ページ

https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/
ko-420a/kansen/kanen/senmoniryoukikan.html

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